第26回　建築家展～建築家とつくる、ワンランク上の住まい～

住宅とは、家族や人とモノ、環境との関係性を具現化する、そんな機能が詰まった容器だと考えています。生活スタイル全体をデザインすることを念頭に入れ、それに見合った素材、形状、質感などを検討します。いろんな場所でいろんな場面が展開する気持ちのいい、豊かで多様性のある空間をつくっていきたいと思っています。

住まいは、気候・風土・文化に根差したものが良いと考えます。伝統的な建築物や民家をみてみると私たちの生活は、季節のうつろいに寄り添い、自然のめぐみと共にありました。時として自然は、心揺さぶる美しさを放ち、畏敬を感じさせる超越した力を持ちます。そんな心が充たされる住まいを設計したいと考えています。

その場所に、どのような建物が相応しいか。そこでの営みを豊かにするのは、どのような空間か。そんなことを常に考えながら、そこに住まう方との対話を重ねていきたいと考えています。

建築には人を幸せにし、人の心を豊かにする力が有ります。 敷地やクライアントのご要望を読み解きながら、 数十個に及ぶ模型やCGの検討を行い、世界に一つの建築をご提案します。 流行を追うのでなく、住む人の個性が表れ、三十年先にも新しい発見を得たり、豊かさを感る力強い建築を造りたいと考えています。

住居は、暮らす人や家族の感受性や思い出を育むかけがえのない器です。チョットした思い付きや流行のテイストによってではなく、数十年先でも感動を得られるような、心の奥底から湧いてくる心地よさや爽快さをもった空間をつくりたいと思っています。

お施主さん、協力業者さんと、三位一体となって、 プロセスを楽しみながら、居心地の良い、ドラマチックな空間を演出できる、住宅つくりを心掛けています。

いつまでも記憶にのこる愛着をもって住み継ぐ家を。 クライアントとのコミュニケーションを大切に、想いを引き出してカタチにしていきます。

目に見える床や壁も、目に見えない距離感や安心感も。どちらも住宅を作っていく中でとても大切な｢境界｣です。そのどちらも大切にしながら家づくりをすることが、理想の空間を作る第一歩と考えています。要望と境界とを考慮した家づくりをご提案いたします。